#4 Z-CARD™を外国人観光客へのサービスツールに

Z-CARD™はこれまでも観光マップや商業施設の案内などにご利用いただいていました。
国土交通省のビジット・ジャパンの推進活動もあり、海外のお客様に向けてもZ-CARD™の活躍の場が増えそうです。

今年1月、国土交通省が発表した「訪日外国人の消費動向」によると、昨年10〜12月における旅行中の一人当たりの支出額はオーストラリアが18.7万円、次いでロシア17.9万円、インド16.1万円でした。
来日者数を乗じた総額では、一位は中国441億円、二位は韓国252億円、三位は台湾218億円と続きます。

やはり、目を向けるべきは中国でしょうか。2012年は日中国交正常化40周年の節目の年に当たります。
また、中国は10年に一度の政権交代の年。継続的な賃金引上げなどで、景気への刺激対策がまだまだ続きそうです。

そこで、中国の訪日者に絞って動向を見てみますと、
購入品目では
一位「化粧品・医薬品・トイレタリー」73.5%
二位「菓子類」71.4%
三位「食料品・飲料・酒・たばこ」55.8%
四位「カメラ・ビデオカメラ・時計」33.9%
五位「電気製品」28.4%

購入場所は
一位「空港の免税店」73.0%
二位「スーパー・ショッピングセンター」70.2%
三位「百貨店・デパート」63.2%。

出発前に得た旅行情報は
一位「インターネット」27.9%
二位「旅行会社パンフレット」19.3%、 「親族・友人」が同じく19.3%。

日本に滞在中にあれば便利だと思う情報は
一位「交通情報」54.5%
二位「宿泊施設」45.1%
三位「買物場所」42.6%
四位「飲食店」35.0%。

こんなことを踏まえて、Z-CARD™のコンテンツを企画してみてはどうでしょうか?

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また、日本について、どこの国の方も同様に感じていることがあります。
訪日前に「日本の人々が親切」であることを想像し、訪日後さらにそのイメージがアップしているそうです。

「技術」や「デザイン」は盗まれることがありますが、「民度の高さ」「精神性の高さ」はなかなか真似のできるものではありません。もしかしたら、日本の最大の価値はこの「精神性」なのかも知れませんね。

最後に「逝きし世の面影」という名著をご紹介いたします。
江戸時代の末期から明治時代の初期にかけて、欧米から日本を訪れた旅人たちの手記や書簡を渡辺京二さんがまとめた本です。当時の日本の庶民の精神性の高さを体験し、感動した経験が多く掲載されていて、とても心を打たれます。

著者は、そんな時代が今は無いという思いで、題名に「逝きし世」と付けたのでしょう。
しかし、昨年の震災の折り、日本では暴動も起こらず、整然と配給に並ぶ人々に、海外メディアが絶賛していたことを思うと、私たち日本人の心の底流には、かつての精神がいまだ脈々と受け継がれているように思えてなりません。

そんな誇りを持って、海外からの観光客の方たちを迎えたいですね。