#3 昨年度、Z-CARD™は大学と防災に貢献

Z-CARD™の内容につきまして、昨年度の実績を振り返ってみました。(2011年1月〜12月)
カタログやイベントのプログラムなどが合わせて46.7%、この分野に多くご利用頂いているのは例年の通りですが、昨年の特長としましては、大学のオープンキャンパスが16.0%と意外とたくさんご利用されていること、また、それに次いで、防災関連に多くご利用頂いているという傾向がありました。

では、オープンキャンパスへのご利用が増えたのは、どんな背景があったのでしょうか?

文部科学省の学校基本調査による「大学・短期大学等の入学者数及び進学率の推移」を見ますと、18歳人口が1993年をピークに年々減少しています。しかし、進学率は反比例するかのように増加しています。

2009年には四年制大学への進学率が初めて50%を超えました。
ご存知のように「大学全入時代」とか「大学のユニバーサル化」といわれている現象ですね。
18歳人口の減少する中でも、大学の数は一貫して増加してきた結果です。
2011年8月の文部科学省の発表では、大学数780、大学の学生数は約2,893,500名でした。

ここに至って大学自体の生存競争が表面化していることが、Z-CARD™のご利用に繋がる誘因であるように思います。

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10月以降になりますと、大学のオープンキャンパスへのご利用は減り、防災関連のご利用が増えています。

昨年の3.11の震災以降、政府が危険エリアを見直すことを発表しましたが、なかなか新基準が発表されませんでした。自治体の中には、政府の見直しを待つのではなく、自らの街は自分たちの手で守るべく、初動マニュアルだけでも早めに構築し、災害に備えようと考えられた結果、Z-CARD™のご利用に至ったのかと思います。

また、自治体だけではなく、地域に密着された量販店様などが地域への企業貢献として、防災マップのZ-CARD™を作成された事例もありました。

防災関連のZ-CARD™の製造部数は99,580部。当社が少しでも防災のお役に立つことができましたことを嬉しく感じますとともに、もっと貢献できますよう研鑽して行きたいと思っています。