さて、次に挙げる事柄で共通することは何でしょうか?
インドの大統領、ブラジルの大統領、韓国の大統領、アルゼンチンの大統領、アイスランドの大統領、フィリピンの大統領、ニカラグアの大統領、アイルランドの大統領、スリランカの大統領、パナマの大統領、フィンランドの大統領、インドネシアの大統領、チリの大統領、
さらに、ドイツ、イギリスと挙げていけば、答えは?
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答えは「国家元首または政府の長に、女性が任命されたことのある国」です。
女性が活躍している国がこんなにもたくさんあることに驚かされます。
では、女性は指導者に向いているのでしょうか?
イギリスの詩人、キプリングの名言から
「女の推量は、男の確信よりもずっと確かである。」………鋭い指摘ですね。
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さて、4月を期首とする企業は事業部門を再編・強化して新たにスタートをする月。
異動があったり、新入社員を迎えたりと社内の空気も変わって、意欲や情熱が充填される大切な時ですね。
昨年の6月から日本政府が人材活用について積極的に進めようとしているのが「女性社員の活躍推進」というテーマです。国の行動計画のひとつに挙げているのが、〜働く「なでしこ」大作戦〜。
しかし、実情は「なでしこ管理職」は増えていません。
2011年の日本の全就業者に占める女性の比率は42.2%とそこそこの結果。
ところが課長以上(または管理的公務員以上)の役職では11.9%と極端に低く、これは先進国の中では最低水準だそうです。そればかりかシンガポール(10年、34.3%)やフィリピン(10年、52.7%)にも劣っているという状況です。
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「男女雇用機会均等法」が成立したのが1986年、四分の1世紀以上を経た今の時代は、当時に比べても企業にとって女性労働力の重要性が大幅に高まっています。
その要因のひとつは「少子高齢化」に伴う労働人口の不足です。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、2030年における生産年齢人口は6,740万人(推計)と2010年から比べて、1,385万人(17%)も減少すると予想されています。
いよいよ女性の労働力が必要となりますね。
もうひとつの要因が企業戦略の変化です。
かつての高度成長期では固定の価値観で献身的に一途に働く男性社員が経営的にもメリットが大きい時代でした。今の企業の活動範囲はグローバルに拡大しています。利害の及ぶ範囲も顧客・消費者のみならず海外拠点の関連企業や地域住民、地域環境、さらに公共政策と巾が広く、より深く、よりデリケートな局面に繋がっています。
各所で芽生える問題を的確に素早く対応していかなければ、経営が国際化する中で企業が生き残れないとまで言われています。ここからダイバーシティ(多様性)マネジメントが生まれてきました。
男性だけの均一な価値観を脱却して、女性思考を取り入れて多様な価値観を育むことで柔軟に対応できる企業体質に変化していくという戦略です。
男性と女性では、そんなに思考方法が違うのでしょうか?
ドイツの劇作家グラッペという人の名言では、
「女は深く見るが、男は遠くを見る。
男にとっては世界が自分で、女にとっては自分が世界。」
また、ステファンズという人は、どんな方か肩書きすら不明ですが、名言だけは残っています。言葉が一人歩きできるほどの力(根拠)を持っているんでしょうね。
「女は男よりも利口である。というのも、女は知ることは少なく、理解することがより多いから。」
確かに今こそ、知識よりも理解力が有効な時代のように思えます。
人を動かすには「知識」は遺物のように儚げな気がします。
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ダイバーシティ先進企業である日産自動車は「エンジニア部門は15%を女性採用枠とする新卒採用ガイドラインを設定しました。女性管理職比率は2017年4月に10%を目標にするそうです。
また、三菱東京UFJ銀行では2015年までに課長級以上の女性管理職を300人にするという施策を採っています。
中小企業においても製品開発や業務の見直しに、違った角度の目線から新しい革新を生み出す可能性を秘めているのが女性人材の活用です。
名作「魅せられたる魂」の作家ロマン・ロランの名言
「弱さの勝利。この武器を扱うのは女性が達者だ。」
きっと、こんな起死回生的思考方法こそ、中小企業にとって必要なアナロジーだと思います。
また、キンケル(この方も不明ですが)の名言
「女はたとえ100人の男にだまされても、101人目の男を愛するだろう。」
企業が本当にだまされて損金を出してはいけませんが、この食い下がり具合や健やかなる忘却といった精神性は取り込むべきではないでしょうか?
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ダイバーシティ・マネージメントの核心は多様性。組織内の十人十色の考え方、行動の仕方、性格の違いを理解して、その違いを相互に干渉させず、組織の強みとしてプラスの方向に引き上げる、これまでには無かった高度な「和」の技術が必要です。
これまで、スキル重視であった企業の風土に、さらにマインドを重視する思想を併せ持つことが不可欠です。
深い洞察力と推量、知識よりも理解力に富み、粘り強い気質から「弱み」を武器にまで変えてしまう、そんな人材を幹部に据えることができれば理想的です。
しかし、そんな好適な人材なんて、どこを探せばいいのでしょう?
そうです、女性の中から探せばいいのですね。