昨年(2012年)は、東京スカイツリーの竣工や金環食で沸き立つ時があったり、北朝鮮では金正恩が朝鮮労働党の第一書記に就任し、アメリカ大統領選挙ではオバマ大統領が再選しました。山中博士のノーベル生理学・医学賞受賞に喜ぶもつかの間、11月の衆議院解散からさらにめまぐるしく、年も終わろうかという師走間際に、三陸沖で再びマグニチュード7.3の地震に見舞われ、北朝鮮は弾道ミサイルを発射し、アメリカ東部の小学校では銃が乱射されるという事件が発生しました。
炎が終焉を迎えるように、瞬刻、青白く冷たい火勢が明滅し、妖しく幕を閉じた一年でした。
2013年こそは、もっと晴れやかな年にしたいですね。
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関西では活断層の問題で原子力発電所の再稼働が進まず、石化燃料の増加によるコストアップから電力料金の値上げになることは避けれそうにありません。個人家計では実質所得が圧迫されますから、電力需要が大きい夏場頃には景気に対してマイナス効果になりそうです。企業にとっても特に電力利用の多い業種では利益に影響します。
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そんな厳しい景況の中、ビジネスチャンスは「シルバー消費」にありそうです。
昨年(2012年)、団塊世代のファーストランナーたちが65歳の定年を迎えました。現役世代向けのマーケットは今後縮小していく一方ですから、照準を変えない限り、商品は供給過多になっていくのは間違いありません。
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電通が実施した「中高年調査」では、意外と50代より60代、さらに70代前半の方が「健康に自身がある」と答えたそうです。
これからは、元気で消費余力のある70歳前後が狙い目だと多くのプランナーたちは考えています。
70歳代を一言でプロファイルするなら、「太陽族」。
昨年末、衆議院議員として国政に復活した石原慎太郎氏が一橋大学の学生の時に著したのが「太陽の季節(第34回芥川賞受賞)」です。これが映画化され、影響を受けた当時の若者たちが「太陽族」と呼ばれています。享楽的で行動的な若者たちが増えるという社会現象となりました。
日本人の消費意識はこの世代から積極的になってきました。経済成長の波を乗りこなしてサーフして来た、まさに「太陽族」にふさわしい人たちですね。
日本総合研究所調査部主席研究員の藻谷(もたに)浩介氏が言うように景気の波は実は人口の波だったのかも知れません。
「太陽族」は外国への憧憬も大きい世代で、現在の海外旅行のパックツアーにシニア世代の参加が多いことも納得できます。
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その他、シルバー消費に関連するキーワードとしては、
「孫消費」:祖父が孫にかける年間支出額は平均10万円前後だそうです。
「育G(イクジイ)」:孫を育てることを楽しんで、積極的になっているシニア男性が増えています。今の家族関係が友達親子と言われるようになって、祖父母と孫との距離もぐっと近くなっているようです。
「近居」:子どもと親が徒歩や自転車で行き来できる距離に住むことです。子どもが「孫消費」や「育G」などの育児支援を期待して、近居を選ぶケースが増えています。
「単身高齢世帯」:高齢単身・夫婦のみ世帯が約850万世帯に達して、家族や地域とのつながりが急速に薄れ、孤立し、日常生活や介護に不安を抱く高齢者が非常に多くなっています。
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この世代は当然インターネットなどはせず、情報の中心は今もって新聞です。
広告に触れる機会もテレビよりも新聞といった完全なアナログ世代です。
そんなアナログ世代にぴったりとはまるのが、Z-CARD®ではないでしょうか。
アナログコンテンツが優位性を見いだせる時が来るかもしれません。
「太陽族をねらえ!」ですね。