専門用語集
ここでは、初めての方にも分かりやすく解説いたします。
は
- はがき(ハガキ)
第二種郵便物。通常はがき、往復はがき、郵便書簡、年賀はがき、かもめ〜る、エコーはがき、くぼみ入りはがき、四面連剃はがきがあります。
語源の一説。
古文書の右側の紙端に、覚え書きのようなメモが書かれていることが多いそうです。
右端と決まっているのは、左端だと筆で書きづらいからでしょうね。このメモのようなものを「端書き(はしがき)」と言ったそうです。
江戸時代には、金銭の督促状を「端書(はしがき)」と呼ぶようになります。「はしがき」の音韻が変化をして「はがき」となります。
1869年、オーストリア・ハンガリー帝国で世界初の「郵便はがき」が発行されます。
1871年、日本で郵便事業が開始。
郵便制度を確立したのは、「郵便の父」前島密(まえじまひそか)氏でした。1873年、日本で「はがき」が発行されます。
最初の「はがき」は二つ折りだったそうです。
通知文を見られないような工夫だったのでしょうか。現在の「圧着はがき」の「イデア」のようです、
個人情報保護の日本的な気配りを感じます。当時のはがきの郵便料金は1銭でした。
沖縄歌謡に、こんな歌があります。
1銭2銭の「はがき」さえ
千里万里と旅をする
同じコザ市に住みながら
会えぬ吾が身のせつなさよ長い歌詞の一節。片思いの情感豊かな歌謡です。
かつて、田端義夫氏が「十九の春」という題名で歌って大流行しました。「片思い」なのは仕方ないのです。
まだ、「往復はがき」が発行されていない時代ですから……。
- 82円切手(ハチジュウニエンキッテ)
82円切手は、2014年4月3日、日本郵便が4月の消費増税に伴う郵便料金値上げに際し、販売を開始しました。絵柄はウメ。
2019年10月に消費増税に伴い、手紙の郵便料金が84円へ値上がりし、82円切手は、同年9月30日に販売が終了しました。82円切手がお手元にある方は、対応にお困りかと思います。 手紙を郵送される場合は、82円切手と共に差額の2円切手(エゾウサギ)、または1円切手(前島密)を2枚貼ると郵送が可能です。
82円切手を郵便局で交換したいと思われる方は、新しい84円切手(ウメ)と交換する場合は、差額2円と手数料5円が必要となります。 手紙を郵送される場合は、82円切手と共に差額の2円切手(エゾウサギ)、または1円切手(前島密)を2枚貼ると郵送が可能です。
- BCP(ビーシーピー)
事業継続計画 Business continuity planning
企業が自然災害や大火災、テロ、パンデミック(感染症の爆発的な広がり)など緊急事態となった場合に、事業に及ぼす損害を最小限に抑え、取引先等との関係を考慮しつつ、重要業務の継続あるいは早期復旧を可能にするために、平常時の活動や緊急時対策を取り決めておくのがBCPです。
BCPの特徴は、
①優先して継続・復旧すべき中核事業を特定する
②緊急時における中核事業の目標復旧時間を定めておく
③緊急時に提供できるサービスのレベルについて顧客と予め協議しておく
④事業拠点や生産設備、仕入品調達等の代替策を用意しておく
⑤全ての従業員と事業継続についてコニュニケーションを図っておくこと
- BCM(ビーシーエム)
事業継続マネジメント:Business Continuity Management
企業が事業継続計画の策定から、その導入・運用・見直しという継続的改善を含む、包括的・統合的な事業継続のための運営管理のことです。
BCMはBCPを活用して、企業内に浸透させ、戦略的に活用していく「マネジメント」全般を指します。
東日本大震災では、BCPを整備していたにもかかわらず、発動の遅れ、周知不足、訓練未実施により、計画通りに実現できなかった企業が多数ありました。
- プライバシーマーク
プライバシーマーク付与事業者が、その証明として利用できるマークです。
上部のマークと下部の登録番号でセットになっています。プライバシーマーク制度は、個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備している事業者であることを評価されて、それを証明するプライバシーマークを付与され、マークの使用を許可される制度です。
財団法人日本情報処理開発協会(現、一般財団法人日本情報経済社会推進協会)が通商産業省(現、経済産業省)の指導を受けて、プライバシーマーク制度を創設して1998年4月1日より運用を開始しました。
プライバシーマークを付与される事業者は、JIS Q 15001「個人情報保護マネジメントシステム-要求事項(注2)」に基づいた個人情報保護マネジメントシステムを定めていることが条件の一つです。
これは、個人情報を保護するための方針、体制、計画、実施、点検および見直しを含むマネジメントシステムです。プライバシーマーク付与の有効期間は2年間で、2年ごとの更新です。
2019年3月時点で付与事業者は16,199社。当社は初期の875番目に付与されています。
- プレスコート
印刷物の表面にアクリル樹脂を塗布し、金属面を押し付けることで、鏡面状になり光沢が生まれる技術です。
ニス引きよりも高価ですが、強い光沢と耐久性が生まれます。
ラミネートよりも安価でラミネートのような空気混入が生じません。
プレスコートの手法には、平プレス、キャレンダー法、エンドレスプレス法があり、エンドレスプレス法が最もよく使われています。部分的にコーティングを行なう「スポットプレス」も可能です。
鏡面状に仕上がった部分は、文字などを書くことはできませんが、「スポットプレス」を利用することで、好きな場所に記載欄を設計できます。プレスコートは「古紙リサイクル適正ランク」でAランク(最高位)に認定、地球に優しい加工方法です。