日本人男性の平均的な長さは6.1cmだそうです。
長い人がすごく羨ましい限りです。
親指の話です。言葉足らずですみません。
私はiPhoneを片手操作する時に、親指が届きづらい箇所があって、不便を感じています。
iPhoneはユニバーサルデザインに特化された製品だと言われているのになぁ。
例えばiPhoneの場合、タップがしやすいようにボタンのサイズや間隔が設定されています。
視力が落ちて来た方には文字の大きさも変更が可能です。文字を大きくしてもレイアウトが崩れないようなプログラムになっています。
目の不自由な方には音声読み上げ機能「VoiceOver」があります。
「UDing(ユーディング)」というアプリで色弱者の方は見やすいカラーリングを選ぶことができます。
ユニバーサルデザインの基本は人間の多様性を認めて、誰もが利用できるようにすること。
文化、言語、国籍、年齢、性別、体型、利き手、障害など、私たちは様々な違いを抱えて、一緒に今を生きています。
習慣や癖や親指が短いといった細かなことまで含めたら、つまりは「人間の個性の違いを認め合って、誰もが暮らしやすい世界にしよう」ということだと思います。
ユニバーサルデザインは理想的な概念です。
「万人にとって」というのは、やはり現実的ではないにしろ、目指すべきことだと思います。
企業にとってのユニバーサルデザインは、経済活動を基本としますから、販売対象という「枠」の中で対応することになります。
中国の方に使って欲しい製品に他の言語の説明書を付け足しても、余計なだけですものね。
しかし、油断大敵!
日本は2020年に向けて、観光大国へと急成長を続けています。
世界中の人が日本へ遊びに来ます。
また、日本は高齢化へまっしぐらに進んでいます。
UDを必要とする世界へ日本が向かっている
企業が今の社会を生きること、将来の構想をすることはユニバーサルデザインに密接に関わってきます。
グラフィックなデザインについては、認証をしてくれる団体があります。
企業の取り組みを社会に表明するには次のような認証機関を利用するのが良いでしょう。
- MUD認証
(内閣府認証 NPO法人メディア・ユニバーサル・デザイン協会事務局) - UCDA認証
(一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会) - CUD認証
(NPO法人カラーユニバーサル機構) - 実利用者UD認証
(内閣府認証 特定非営利活動法人 実利用者研究機構)
印刷媒体だと、ユニバーサルデザインの注意点は、「見やすいか」「伝わるか」。ポイントは次のようなこと。
- 文字の大きさ
- 書体
- 行間の幅
- 文字量と図版量のバランス
- 文字と白地のバランス
- 色弱の方が読みやすい紙面
- 文章内容の明解さ
- 挿絵の適格性
- 記入欄のサイズ(記入しやすいか)
- など、など。
外部認証を請け負う団体では実際の人を使って、使用しやすいか? わかりづらいか? などのテストを行います。
〈ご注意点〉
校正のやりとりをしている間に、文字を大きくしたり、余白を広げたりしますので、徐々にレイアウトが変更になったり、最終で紙面サイズが大きくなったりすることが多々あります。
外部認証では、校正が終わった段階で、当初の見積りから印刷代金が増えてしまったり、修正作業費が増えたりということもあります。最終形態が想定できないのが、難しい点です。
〈当社では〉
- もう少し簡易なUDデザインを行うことができます。「見やすさ」(UDフォント、文字サイズ、レイアウト、色使いなど)に留意したデザインです。
- 海外の方向けに翻訳作業もいたします。
- 必要であればUCDA認証の手続きを行うことも可能です。
当社がお手伝いできる認証機関は「UCDA認証」です。
詳しくは、こちらをご覧ください。
ぜひ一度、みんなに優しいデザインになっているか? 貴社の印刷物を一度チェックされることをお勧めいたします。
えー、最近のスマホには指紋認証機能がついています。
指紋の溝が浅くて認証できない人がいます。
Siriに声を読み取ってもらえないような滑舌の方もおられます。
いいじゃないですか。
気にせず、生きていきましょう。
みんな、個性だもの。
今回は、「ユニバーサルデザインの必要性が上昇中!」という情報を案内させていただきました。
大庭 克俊
株式会社コーユービジネス 神戸営業所
ユニバーサルデザインのコンセプトを最初に実践したのは、チャールズ・チャップリンだと思うんです。
あの時代にはUDなんていう言葉はなかったですけど。
チャーリーが(チャーリーって呼ばせてもらいますけど)サイレントにこだわったのは、言葉を発してしまうと誰もが楽しめる映画にならないから。
そう、チャーリーの視野はユニバーサルだったんですね。
iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
SiriはApple社の登録商標です。