印刷物の効果測定とは? 二次元コード・URLを活用した反響計測の方法
DMやチラシ、パンフレットなどの印刷物は、二次元コードやURLを活用することで、Webサイトへのアクセスや問い合わせなどの反響を確認できます。
印刷物を制作・配布したものの、「どのくらい反響があったのかわからない」「Webサイトへのアクセスにつながったのか確認できない」と感じることはないでしょうか。
Web広告ではクリック数やコンバージョン数を確認できますが、印刷物についても、二次元コードやURL、アクセス解析を組み合わせることで、配布後の反響を把握しやすくなります。
また、印刷物ごとに異なるURLパラメータを設定すれば、DM、チラシ、パンフレットなど、どの媒体からWebサイトへアクセスされたのかを比較することもできます。
今回は、印刷物の効果測定で確認したい指標や、二次元コード・URLを活用した反響計測、URLパラメータの設定・管理方法についてご紹介します。記事内では、URL管理に利用できるExcelテンプレートもダウンロードいただけます。
印刷物の効果測定とは
印刷物をきっかけに発生した反応を確認します
印刷物の効果測定とは、DMやチラシ、パンフレット、案内状などを配布した後に、どのような反応や行動につながったのかを確認することです。
例えば、印刷物を受け取った人がWebサイトへアクセスした、問い合わせをした、資料を請求した、キャンペーンへ応募したといった行動が反響にあたります。
Webサイトへアクセス
二次元コードや掲載URLから商品・サービスページなどを閲覧した反応です。
問い合わせ・資料請求
印刷物をきっかけにフォーム送信や資料請求へ進んだ反応です。
申込・購入
キャンペーンへの申込、商品購入、サービス契約など最終的な成果です。
配布した部数だけでは、効果はわかりません
例えば10,000部のチラシを配布した場合、配布数は把握できますが、そのうち何人が内容に興味を持ち、Webサイトを閲覧したのかまではわかりません。
そこで、印刷物からWebサイトへ移動できる導線を設け、その後のアクセスや問い合わせを計測することで、印刷物の反響を確認しやすくします。
印刷物の効果測定では、「何部配布したか」だけでなく、その後にどのような行動につながったのかを確認することが重要です。
印刷物の効果測定で確認したい主な指標
配布から最終的な成果まで段階的に確認します
効果測定では、Webサイトへのアクセスだけでなく、問い合わせや申込など、その後の行動まで確認することが重要です。
| 指標 | 確認できる内容 |
|---|---|
| 配布・発送数 | DMやチラシなどを届けた母数 |
| Webアクセス数 | 印刷物からWebサイトへアクセスした数 |
| 問い合わせ数 | フォームや電話などによる問い合わせ件数 |
| 資料請求・申込数 | 資料請求やキャンペーン申込などの件数 |
| コンバージョン率 | Webサイトへのアクセスから成果につながった割合 |
| 受注・購入件数 | 最終的な契約、購入、受注につながった件数 |
二次元コードの読み取りやWebアクセスが増えていても、問い合わせや申込につながっているとは限りません。目的に応じて、どの段階を成果とするのかをあらかじめ決めておきましょう。
印刷物の反響を測定する主な方法(二次元コード・URL)
印刷物の目的やユーザーの行動に合わせて計測方法を選びます
印刷物の反響を確認する方法には、二次元コードや専用URLのほか、キャンペーンコードなどを利用する方法があります。
二次元コード
印刷物に二次元コードを掲載し、サービスページ、キャンペーンページ、申込フォームなどへ案内します。
DM/チラシ/案内状/パンフレット専用URL
キャンペーン専用ページなどのURLを掲載し、そのページへのアクセスから反響を確認します。
チラシ/パンフレット/カタログキャンペーンコード
印刷物ごとに異なるコードを設定し、フォーム入力や店舗での提示などから反響を確認します。
クーポン/キャンペーン/店舗施策問い合わせ先を分ける
専用フォームや専用の受付方法を用意し、媒体ごとの問い合わせを区別して集計します。
問い合わせ/資料請求/電話受付二次元コードを掲載するだけでは流入元を区別できない場合があります
例えば、DMとチラシの両方に同じWebサイトのURLを設定した場合、Webサイトへのアクセス数は確認できても、DMとチラシのどちらを見てアクセスしたのかを区別できません。
流入元を区別しにくい
DMとチラシの両方から同じURLへアクセスするため、印刷物ごとの反響を比較しにくくなります。
媒体ごとに識別できる
DM、チラシなどに異なるパラメータを設定することで、アクセス解析上で流入元を区別しやすくなります。
URLパラメータを使って印刷物ごとの流入を識別する
URLに情報を追加して、媒体や施策を識別します
複数の印刷物から同じWebページへ誘導する場合は、URLパラメータを設定すると、どの媒体や施策からアクセスされたのかを確認しやすくなります。
アクセス解析で広く利用されているものの一つが、URLの末尾に「utm_source」「utm_medium」などを追加するUTMパラメータです。
https://www.example.com/?utm_source=dm&utm_medium=qr&utm_campaign=202609_campaign
| パラメータ | 主な役割 | 設定例 |
|---|---|---|
| utm_source | どの媒体・配布物から来たか | dm / flyer / brochure |
| utm_medium | どの接触方法でアクセスしたか | qr / print |
| utm_campaign | どの施策・キャンペーンか | 202609_autumn_campaign |
| utm_content | 同じ施策内の版・掲載箇所など | postcard_a / back_qr |
印刷物ごとにパラメータを変える
同じWebページへ誘導する場合でも、印刷物ごとに異なるパラメータを設定することで、アクセス解析上で流入元を識別できます。
ダイレクトメール
utm_source=dm
DMからアクセスしたユーザーを識別します。
チラシ
utm_source=flyer
チラシからアクセスしたユーザーを識別します。
パンフレット
utm_source=brochure
パンフレットからアクセスしたユーザーを識別します。
A案・B案などの比較にも利用できます
同じDMでもデザインやキャッチコピーを複数用意する場合は、「utm_content」を分けることで、それぞれの反響を比較できます。
utm_content=postcard_a
utm_content=postcard_b
アクセス先のページが同じでも、URLパラメータを変えることで「どの印刷物からアクセスされたのか」を分析しやすくなります。
URLパラメータは管理ルールを決めておく
表記を統一し、どのURLをどこで使用したのか記録します
URLパラメータは自由に設定できますが、担当者や施策ごとに異なる表記を使用すると、アクセス解析時に集計しにくくなる場合があります。
例えば、同じDMを表す場合でも、「dm」「DM」「directmail」など複数の名称を使用すると、別々の値として記録されます。
小文字英数字を基本にする
大文字と小文字が混在しないよう、あらかじめ社内ルールを決めておきます。
区切り方を統一する
複数の単語を使用する場合は「_」や「-」など、区切り方を統一します。
施策名の付け方を決める
年月と施策名を組み合わせるなど、後から見ても内容がわかる名称にします。
発行したURLを記録する
どの媒体・掲載場所で使用したURLなのかを一覧で管理しておきます。
「年月+施策名」のようにルールを統一すると、過去の施策も確認しやすくなります。
URLパラメータ管理表を無料でダウンロード
印刷物ごとのURL発行・管理に利用できるExcelテンプレートです
二次元コードやURLを使用した印刷物の効果測定では、「どの施策で、どのURLを使用したのか」を整理しておくことが重要です。
当社でのURL管理方法をもとに、DM、チラシ、パンフレットなどの反響計測に利用できる「URLパラメータ管理表」のExcelテンプレートをご用意しました。
URLパラメータ管理表
UTMパラメータの管理から、パラメータ付きURLの生成までまとめて管理できます。
- 施策名・掲載媒体・掲載場所をまとめて管理
- UTMパラメータの入力欄を用意
- パラメータ付きURLを自動生成
- 記入例・入力ルール付き
- Excel形式でそのまま利用可能
URLパラメータ管理表のダウンロードをご希望の方は、下記フォームよりお申し込みください。
ダウンロードお申し込みフォーム
下記フォームに必要事項をご入力のうえ、お申し込みください。
URLパラメータ管理表の使い方
施策情報を入力
施策名、掲載媒体、掲載場所、対象者などを入力します。
遷移先URLを入力
二次元コードやURLから案内したいWebページを入力します。
パラメータを設定
utm_source、utm_medium、utm_campaignなどを入力します。
完成URLを確認
入力内容をもとに、パラメータ付きURLが自動生成されます。
印刷物へ掲載
完成URLを二次元コードなどに設定し、印刷物へ掲載します。
アクセスを確認
配布・発送後に、GA4などのアクセス解析ツールで反響を確認します。
パラメータ付きURLを作成するだけでアクセス数や問い合わせ数が自動的に集計されるものではありません。実際の反響を確認するには、GA4などのアクセス解析環境が必要です。
効果測定はアクセス数だけで判断しない
Webアクセスから最終的な成果まで確認します
印刷物からWebサイトへのアクセス数が多いことは重要ですが、それだけで施策の良し悪しを判断できるとは限りません。
例えば、同じ部数のDMをA案・B案の2種類で発送した場合を考えてみます。
| 指標 | DM A | DM B |
|---|---|---|
| 発送数 | 10,000通 | 10,000通 |
| Webアクセス | 500 | 300 |
| 問い合わせ | 20 | 25 |
| 申込 | 5 | 12 |
この場合、Webアクセス数ではA案が多い一方、問い合わせ数や申込数ではB案が多くなっています。
そのため、アクセス数だけでなく、施策の目的に合わせて問い合わせ、資料請求、申込、購入などの最終的な成果まで確認することが大切です。
計測結果を次回の施策へ活用する
デザイン
レイアウト、写真、配色などを比較して改善します。
キャッチコピー
Webへのアクセスにつながった訴求内容を確認します。
オファー
特典やキャンペーン内容による反響の違いを確認します。
配布対象
地域や顧客層など、反応の高い対象を確認します。
二次元コードの位置
紙面内での掲載位置や案内文を見直します。
遷移先ページ
印刷物の内容とWebページの内容が合っているか確認します。
効果測定の目的は数字を集めることではなく、得られた結果から次回のデザインや訴求内容、配布対象などを改善することです。
印刷物の効果測定を行う際の注意点
正確な数値の測定と印刷物の効果を出すには、印刷前の設計と確認が重要です
測定する目的を決める
Webアクセス、問い合わせ、資料請求、購入など、何を成果とするのかを先に決めておきます。
命名ルールを統一する
同じ媒体や施策に複数の名称を使用しないよう、URLパラメータのルールを統一します。
印刷前に読み取り確認を行う
二次元コードを実際の端末で読み取り、正しいページへ移動できるか確認します。
短縮URLの動作を確認する
短縮URLを使用する場合は、転送後も設定したパラメータが保持されているか確認します。
バリアブル印刷なら、送付先ごとに二次元コードを変えることもできます
通常はDMやチラシなどの媒体単位でURLを分けますが、バリアブル印刷(可変印刷)を活用すれば、宛名や顧客ごとに異なる二次元コードやURLを印字することもできます。
これにより、仕組みとしては送付単位での反応を識別することも可能です。
個人ごとに異なるURLや二次元コードを使用して個別の反応を識別する場合は、取得する情報や利用目的を整理し、個人情報・プライバシーに配慮した設計が必要です。
まとめ
DMやチラシ、パンフレットなどの印刷物も、二次元コードやURLを活用することで、Webサイトへのアクセスや問い合わせなどの反響を確認できます。
特に複数の印刷物を使用する場合は、URLパラメータを適切に設定することで、媒体や施策ごとの反響を比較しやすくなります。
また、効果測定は一度の施策結果を確認するだけではなく、デザインや内容、配布対象、Webへの導線などを見直し、次回の施策改善につなげることが重要です。
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