お役立ち情報 #66 郵便料金値上げとその対策をわかりやすく解説

郵便料金値上げとその対策をわかりやすく解説

2019年10月1日から郵便料金が値上がりします。
2017年6月の郵便料金の改定は人件費の上昇が大きな理由でした。
今回は消費税の増税に伴う改定です。

そこで、今回は、郵便料金値上げとその対策をわかりやすく解説します。

定形郵便物とはがきの新料金

区別重量現行料金新料金値上額
定形郵便物
(封書)
25gまで82円84円2円
50gまで92円94円2円
定形外郵便物
(規格内)
50gまで120円120円0円
100gまで140円140円0円
150gまで205円210円5円
250gまで250円250円0円
500gまで380円390円10円
1kgまで570円580円10円
定形外郵便物
(規格外)
50gまで200円200円0円
100gまで220円220円0円
150gまで290円300円10円
250gまで340円350円10円
500gまで500円510円10円
1kgまで700円710円10円
2kgまで1,020円1,040円20円
4kgまで1,330円1,350円20円
郵便書簡62円63円1円
通常はがき62円63円1円
往復はがき124円126円2円

はがきよりも封書の郵便料金の値上げ巾が少し大きいことから、通知文書を封書で大量に郵送されている企業では郵便経費が大きくなりますね。

旧料金での投函はいつまで?

まずは、問題から。

太郎さんは郵便料金が値上げになることを知ったのが、9月30日(月)でした。
明日からの郵便料金値上げにびっくり。値上げ前に郵送しようと思い、手紙をせっせと封筒に入れて切手を貼りました。それを持って一番近くの郵便ポストまで走りましたが、ちょうどその日の最後の郵便集荷が終わった直後でした。
ギリギリまで一所懸命に頑張った太郎さんですが、追加分の郵便切手を貼らないといけないのでしょうか?(ちなみに太郎さんはもうヘトヘトです)

答え。

10月1日(火)の最初の集荷までに投函した郵便物であれば、値上げ前の郵便料金で配達されます。太郎さんは追加分の切手を貼らなくても大丈夫です。

今、持っている切手の使い方

切手

今持っている82円の切手を封筒に貼ると、2円が不足します。
62円の切手をはがきに貼ると1円が不足。
どうするのが最も良い方法でしょうか?

では問題です。

太郎さんは82円の切手を郵便局で現金と換えてもらおうと考えました。
しかし、郵便局は換金対応はしていませんでした。
太郎さんは82円切手を84円切手と交換することができることを知りました。
財布にちょうど2円が入っていましたので、差額を払うことができると太郎さんは考えました。
太郎さんは無事に交換手続きをすることができるのでしょうか?(ちなみに太郎さんは、この2円がいつか役に立つと信じていました)

答え。

82円の切手を84円の切手に交換する場合、差額の2円と手数料の5円の合計7円を支払うことになります。交換だと、手数料の分だけが高くなってしまいます。
最も良い方法は、2円切手(「エゾユキウサギ」の絵柄)を買って、82円切手と併せて手紙に貼る方法です。

切手

対策1.帳票電子化

郵便料金の値上げは、請求書や納品書を大量に郵送している企業は大きな負担です。
昨年は郵便局の集荷サービスが停止したことで、企業の担当者が郵便局に持ち込むという業務負担が発生しました。

電子化をすると、プリント業務・封入封緘作業・差出業務が解消されます。
経費増大と人手不足のソリューションとして、帳票電子化がますます促進されそうです。

帳票電子化の詳しい説明はこちら >

対策2.封書からはがきへの変更

封書をはがきに変更すると、郵便料金が84円から63円と21円のコストカットが可能になります。

・請求書・納品書・給与明細書などを封書で郵送されている場合は、圧着はがきに変更することで、はがき料金での郵送に切り替えることができます。

5,000通での経費比較(概算)
項目封書の場合圧着はがきの場合
用紙40,000円75,000円
封筒50,000円
プリント45,000円25,000円
処理封入封緘
35,000円
圧着加工
15,000円
郵便料金420,000円315,000円
合計590,000円430,000円

封書からはがきに変更すると大きな経費削減となりますので、お薦めです。

圧着はがきの詳しい説明はこちら >

今回は、郵便料金の値上げへの対応策について、わかりやすく解説いたしました。

お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

野中 萌花

株式会社コーユービジネス 関西営業部 企画デザインチーム

9月30日までに124円の往復はがきを出したとします。
受け取った人が10月1日以降に返信はがきを投函すると、
1円分が不足となります。
1円切手を追加で貼る必要があります。
料金改定日をまたがるとややこしいですね。

ちなみに、1円切手といえば、
描かれている肖像画は、前島密(まえじまひそか)さん。
日本の近代郵便制度の創設者の一人で
「郵便制度の父」なのです。