品質を支える現場での取り組み
生産現場(大阪工場)での取り組み
当社の大阪工場・九州工場では、品質マネジメントシステムの国際規格「ISO 9001」の認証を取得し、品質管理の継続的な改善に取り組んでいます。
今回は、大阪工場のプロダクトアウトグループでプリント業務に携わるスタッフに、生産体制や品質管理、ISO 9001を通じた業務改善、九州工場との情報共有などについて話を伺いました。
INTERVIEWEE
プロダクトアウトグループ
芦髙さん
グループリーダー / オペレーター
大阪工場のプロダクトアウトグループにて、プリント業務工程管理やデータ制作を中心とした生産現場に携わり、安定した品質と生産を支えています。
データ制作 など
品質を支える6つの取り組み
プロダクトアウトグループの主に担当している業務と工場での役割について教えてください。
プロダクトアウトグループは、「プリントサービスチーム」と「クリエイトチーム」の2つのチームで構成されています。
プリントサービスチームでは、個人情報を含まない可変プリント用のプリントプログラムデータの作成と、そのデータをもとに、オンデマンド印刷機を使用した小ロットの単票プリントや、個人情報を印字する前の下地となる帳票の出力などを担当しています。
個人情報を含むデータの処理についてはサポートセンターが担当しており、取り扱う情報や工程に応じて役割を分担しています。それぞれの部門が担当範囲を明確にし、連携しながら業務を進めています。
宛名や番号、金額、文章などの情報を、印刷物ごとに変更して出力する方法です。通知書や請求書など、一件ごとに異なる情報を印字する帳票にも利用されます。
可変印刷(バリアブル印刷)とは? 仕組みと活用事例をわかりやすく解説1枚ずつ独立した形で扱う用紙や帳票のことです。通知書や申込書、案内状など、1枚単位で印刷・使用するものを「単票」と呼びます。これに対して、連続帳票とは複数枚の用紙が連続してつながっている帳票で、大量の帳票を連続して処理する場合などに使用され、必要に応じて1枚ずつ切り離して使用します。
安定した生産を続けるために、設備や生産体制で工夫していることはありますか。
生産管理部門が案件ごとのスケジュールや設備の稼働状況を確認しながら、どの設備で作業を行うか、どのように生産を進めるかを調整しています。
大阪工場では、プリント業務を安定して継続できるよう、複数台のプリント設備を導入しています。
また、設備トラブルや生産状況に応じて、他拠点の設備を活用できる体制も整えています。
一つの設備だけに依存せず、複数の設備や拠点を活用できる体制を整えることで、突発的な設備トラブルが発生した場合にも、生産への影響をできるだけ抑えられるようにしています。
製品の品質を維持するために、どのような確認・検査を行っていますか。
製品の品質を維持するために、工程ごとの確認と複数人による検査を行っています。
工場では、ISO 9001に基づく手順に沿って業務を進めています。まずDTP工程で校正やデータの不備確認を行い、その後、生産管理のスケジュールに従ってプリント工程へ進みます。
プリント工程では、作業者がテスト出力を確認した後、品質管理担当による初期検査を実施します。仕上げ工程がある製品については、加工後にも最終検査を行います。
また、前回の製造物や仕様との照合も行っています。作業者による確認だけでなく、長年校正業務に携わっている担当者や品質管理部門での確認体制など、複数の視点からチェックすることで、安定した品質の維持につなげています。
品質確認の流れ
データ作成・データの不備を確認
作業者がテスト出力を確認
品質管理担当が確認
製品仕様に応じて仕上げ加工
最終の仕上がりを確認
なお、大阪工場では個人情報を取り扱わず、個人情報を含むデータについてはサポートセンターが担当しています。サポートセンターではISMSに基づく情報管理を行うなど、それぞれの業務内容に応じた管理体制を整えています。
ISO 9001の運用を通じて、改善した業務や見直した仕組みはありますか。
大阪工場と九州工場では、ISO 9001の運用を通じて、共通化できる仕様や作業基準の統一を進めています。
両工場では設備構成が異なるため、すべての作業方法を同じにするのではなく、設備の違いを踏まえながら、共通化できる部分について順次見直しを行っています。同時に拠点による違いを減らし、より安定した品質につなげるための改善を進めています。
また、プロダクトアウトグループは複数の業務を兼任する担当者も多いため、担当できる業務や習熟度に大きな差が生じないよう、マニュアルや作業手順書を整備し、教育にも活用しています。
工場ではISO 9001、個人情報を取り扱うサポートセンターではISO/IEC 27001に基づいた運用を行うなど、それぞれ異なる管理体制を取っています。一方で、同じ製造部門として必要に応じて連携し、サポートセンターで行っている運用方法も参考にしながら、作業手順や教育方法の改善につなげています。
九州工場と大阪工場では、品質に関する情報や改善事例をどのように共有していますか。
トラブルや不具合が発生した場合は、是正処置報告書を作成し、原因や改善策を大阪工場・九州工場の双方から確認できるサーバーで共有しています。
改善内容が作業工程に関わる場合には、その内容を作業基準書へ反映します。会議で改善内容を確認したうえで、各リーダーから担当者へ展開し、一時的な対応で終わらせず、作業ルールとして定着させることで再発防止につなげています。
また、実際の不具合だけでなく、事故や不具合につながる可能性のある「ヒヤリハット」についても情報を共有しています。各拠点で得られた事例や改善内容を展開することで、同様の問題を未然に防ぎ、会社全体の品質向上につなげています。
今後、品質管理について強化したいことや、お客様へ伝えたいことを教えてください。
今後も、事前に予測できるトラブルをできるだけ回避できるよう、担当者間や拠点間での情報共有を徹底していきたいと考えています。
製造工程でトラブルや確認漏れが発生すると、再確認や再作業が必要となり、製造時間のロスにつながります。そのため、過去の不具合やヒヤリハット、注意点などを事前に共有し、問題が発生する前に対応できるようにすることを重視しています。
また、生産管理と各工程の担当者が進捗状況を共有しながら、製造スケジュールに沿って確実に作業を進めることも重要です。
品質を維持することはもちろん、手戻りや作業ロスを減らし、計画どおりに製品を仕上げることで、今後もお客様との納期遵守につなげていきたいと考えています。
トラブルによる手戻りや時間のロスを減らすことは、安定した品質を維持するだけでなく、納期を守ることにもつながります。
CONTACT
印刷・データ処理業務をご検討の方へ
印刷物の仕様や品質管理、データ制作から印刷・加工・発送まで、ご要望に応じた業務設計をご提案いたします。
各工程の確認と連携が安定した品質を支える
当社では、品質管理を一つの工程だけで考えるのではなく、DTP、プリント、検査、加工まで、それぞれの工程で確認を重ねています。作業者だけでなく、校正担当者や品質管理部門も確認に加わることで、複数の視点から品質を支える体制が整えられています。
また、大阪工場と九州工場での作業基準の共通化や、サポートセンターとの連携、マニュアルを活用した教育など、部署や拠点を越えて改善を続けています。
データ制作からプリント、加工までを社内で連携して進められることに加え、各工程で確認と改善を積み重ねていることが、当社の安定した品質を支える強みの一つです。