お役立ち情報 #40 あっ!複写伝票の印字が消えた!

あっ!複写伝票の印字が消えた!

世の中には、消えて欲しいものがあります。
あなたにもありますでしょう。仕事のクレームとか。ストレスとか。酔っ払って失敗しちゃった記憶とかね。翌朝には記憶が消去されているという便利な人もいるみたいですが、まあ言い出したらきりがありませんが。私ですか?私だってありますよ、消えて欲しいもの。
世界中の子供たちを苦しめている貧困とかね。

仕切り線

さて、金融機関などで使用される複写紙は裏に黒いカーボンがついていますが、申込用紙や請求書などは、裏にカーボンが付いていないノーカーボン紙が使用されています。
手が汚れないといった長所から広く普及されていますが、このノーカーボン紙の発色文字が消えることがあります。

会社では請求書などの帳票類は7年保管しなければいけないと税法で定められています。帳票の数字や文字が消えてしまったら大変です。

複写紙見本

ノーカーボン紙はどうして下の紙に写るの?

ノーカーボン紙は上用紙と中用紙と下用紙という3つの紙で構成されています。
上用紙の裏面にはマイクロカプセルが塗布されていて、そのカプセルの中には無色染料が入っています。
下の紙の上面には顕色剤が塗布されています。
上用紙の上からボールペンなどで文字を書いたり、ドットプリンターで印字すると圧力で裏面のマイクロカプセルが壊れて中から無色染料が出ます。下の顕色剤と化学反応を起こして発色します。

ノーカーボン紙

化学変化で発色しているわけですから、化学変化で退色してしまうわけです。

事務作業をしていたら、手のひらが触れた部分の印字が消えていた、という事例があります。ハンドクリームによるものです。決してハンドパワーではありません。また、中性洗剤でも消えることがあります。

こんな物質に反応して退色!

下記の表の通り退色する可能性の高い物質は意外とたくさんありますので、ご注意ください。

カテゴリー品名退色度
工業用油防錆材(気化性または油)
機械ミシン油
灯油
アマニ油
オリーブ油・ヒマシ油
アルコール類メチル・エチルアルコール
石油ベンジン
有機溶剤 各種
事務用品セロテープ
朱肉
スタンプインキ判読しづらくなる
塩ビ系のクリアホルダー
フィルム 各種
食用油天ぷら油
バター・ドレッシング
マーガリン・マヨネーズ
牛・豚肉(脂)
建材ゴムシート・ワックス
その他ハンドクリーム
中性洗剤
グリセリン

他にも、直射日光に長く晒される、高い温度の部屋に長く置いていたことによって、発色しなくったり、印字文字が退色してしまうことがありますので、ご注意を。

帳票の分け方としましては、保管が7年以下のものであれば、ノーカーボン紙、7年よりも長期の保管が義務つけられているものは、裏カーボン紙というように分けることも良い方法だと思います。

仕切り線

世の中には、消えると困るものがあります。
あなたにもありますでしょう。貯金。仕事のメモ。スマホの電池とかね。スマホだって少しは休ませてあげたほうが良いと思うんですけど。私ですか?私だってありますよ、消えると困るもの。
人の名前が最近、なかなか出てこなくて。どこに消えちゃったんだろう?

 

今回は、「複写伝票の文字が消えてしまう時」という情報を案内させていただきました。


森脇 裕之

株式会社コーユービジネス 本社営業部

ノーカーボン紙の帳票が下にあることを忘れて、
その上でメモを書いたりしてはいけません。
上用紙には写りませんが、その下の中用紙に写りますから。
何度も何度も「やっちゃった」を経験しましたから、
皆様もご注意くださいね。